質疑応答
1.何歳くらいから固有の体運動習性があきらかになるか?
2.モーツァルトの肖像画がなぜ一般的に受け入れられているものではなく、甥のほうが正しいと言えるか?
3.あとから特定の身体特性を覚え込ませると、逆にその体癖的感受性がでてくるか?
4.モーションキャプチャーのデータではなぜだめか?
1、幼少時〜思春期前期くらいまでは各特性がまばらに、成長段階に応じて出ていて安定しない
思春期〜呼吸器の成長の最終段階くらいで、個人の身体特性が過剰に表現されて、その成長段階
が安定し始めると持っている特性がっきり出てきます
2、一般的に認知されてる肖像画は楽譜への筆記の特性、音楽の傾向
と一致しづらい。それは肖像画そのものの曖昧な表現もあり、
どちらかと言えば、甥の方が近い姿である。
3、身体特性にともなう、感受性の傾向を覚え込ませること、体運動の癖を覚え込ませることは
不可能で、右重心の人に左重心になるように動きの癖を体に躾けることは不可能である。
もし器具等で右重心を妨害するように幼少時から装具したとしても、
右重心的に動き、阻害されることの障害が生まれる。
同じように性格的な感受性方向を覚え込ませることはできない。
特性傾向とはどれかの分野に特異であるとかの傾向として
現れるのでなく、同じものを得意としてもその吸収する角度と表現される方向が、
それぞれで、そこに特性が出現するからで、たとえば数学的な思考が不得意なタイプにの子に
強制的に数学だけ覚え込ませても、その特性の応じた可能性の花が咲くだけになる。
4、ダメというより、筋骨格の動きのデータとして、材料として使えるけれども、デジタル化された
ものでは、重心の位置が把握できない。よくどんなに精巧な質感のCGでも
何かが違うと、感じさせるものは重さの量感がうまく出せないという
現場の意見を聞くが、個々の動きの位置関係しか、計算してないため
その位置関係が何処に重心点、支点を作っているかを、それだけ
では把握できない、多くの運動修正のデータとして用いる場合は、そのため基準値を
定めないと分からない。けれどその基準値の設定が、動きの支点を掴まえたもの
である場合が皆無である。